アイピルの飲み方を解説!飲んだ後の注意点は?

アイピルの飲み方と避妊成功率は?

アイピルは、緊急避妊薬です。正しい飲み方を遵守してこそ、その効果を最大に発揮させることができるるので、基本的な飲み方をきちんと理解しておきましょう。

アイピルの正しい飲み方はいたってシンプルです。1回1錠を水で性交後72時間以内に、服用します。時間が経過するごとに、避妊成功率は下がっていきます。できるだけ速いタイミングで体内に摂取できるかどうかが大切です。性交をした後、避妊に失敗した時点ですぐ飲みましょう。

アイピルは、ジェネリック医薬品です。そのため、ノルレボの臨床試験の結果を参考に、避妊成功率を見ていきましょう。レノルボの臨床試験においては、72時間以内に服用すれば、81%の避妊成功率が確認されています。72時間から120時間後までの範囲では63%の避妊成功率となるのです。

アイピルには、レボノルゲストレルという黄体ホルモンが配合されています。レボノルゲストレルを服用することで脳が黄体形成ホルモンの分泌をストップさせるように働きかけます。このことから、排卵を起こさせないようにできるのです。

妊娠には排卵、受精、着床、という流れを踏む必要があります。この3つのステップのうちどこか1か所でも阻害されれば、妊娠は成立しません。

アイピルなどのアフターピルは、排卵抑制作用を主として避妊効果を示すと考えられています。また、黄体ホルモンには子宮頚管の粘性を高めて精子の侵入を防ぐ働きがあります。さらに、子宮内膜の状態を受精卵が着床しにくい状態にするのです。

したがって、例え精子と卵子が受精してしまったとしても、最後の最後で着床しなければ妊娠は成立しません。飲むタイミングが遅れてしまったとしても、避妊できる可能性はあります。しかし、上述の通り、アイピルを正しく服用できたとしても避妊成功率は、100%ではありません。できるだけ早く体内に有効成分を投与することで、排卵自体を食い止めましょう。24時間以内にアイピルを服用するように、心がけましょう。

アイピルを飲みすぎるとどうなる?

アイピルは、1回1錠を服用するだけで、高い確率で妊娠を阻止できます。

体内に大量のホルモン剤を投与することになる為、副作用として強い吐き気が生じます。アイピルを服用して2時間以内に吐き出してしまった場合、有効成分が体内に吸収されていない可能性があります。その場合は、もう一度連続服用しなければなりません。

アイピルは、錠であっても、かなり身体への負担が強い医薬品です。それを2錠も摂取してしまうと、ホルモンバランスが崩れるので、体の負担もさらに大きくなります。そのため、消退出血がひどくなるのです。

緊急避妊を行うと、ホルモンバランスが崩れるので、当然身体への悪影響は避けられません。回復までの時間もより長く必要となってしまいます。1錠では不安なので、2錠飲むなど自己流の服用をする女性もいますが、アイピルの飲み過ぎは非常に危険です。

吐き気が強まる可能性が高まり、いきなりの消退出血も増します。アフターピルは、1錠だけに留めましょう。

緊急避妊薬に限らず、ホルモン剤には吐き気の副作用はつきものです。できるだけ気持ちが悪くならないようなタイミングを選んで飲んだり、吐き気止めの薬と一緒に飲むなどの工夫が必要です。吐き気止めの成分との併用は全く問題なく、アイピルの有効成分の効果の妨げにはならないと言われています。

アイピルは食前、食後どちらの服用でも効果には差はないと言われています。しかし、空腹時は、どうしても悪心が強く出てしまう方が多いです。軽く食事をされてから服用するのが望ましいでしょう。

また、グレープフルーツなどの柑橘類は、薬の成分を強く出してしまうことがある為、その分副作用も強く現れてしまいます。アイピルを服用する際には、柑橘類が入った食べ物や飲み物は避けましょう。

一定時間有効成分を体内にとどめておかなければ、薬の効果は上げられません。アイピルを服用すると、体内のホルモンバランスが崩れるので、吐き気を誘発することを理解しておきましょう。

アイピルに使用期限はある?

一般的に医薬品は未開封の場合であれば、製造をしてから3から5年程度は効果が変わらずに使えます。しかし、これは日本国内の医薬品に関してなので、海外医薬品の場合には若干の違いがあるようです。

アイピルは、製造日から2年ほどは品質に問題がなく服用できます。なお、薬のパッケージに使用期限が印刷されていますが、アイピルのように海外の製薬会社が開発・製造をしているものに関しては、日本語表記ではありません。

アイピルの製造日表記を解説します。パッケージ側面に印字されているMFDというのが製造日、EXPが有効期限という意味です。その後にあるアルファベットが製造月、その後の数字は製造日となっています。月を表すアルファベットは最初の3文字程度です。

有効期限が切れたからと言って薬の効き目がゼロになるわけではありません。しかし、アイピルを飲む意味を考えると、やはり使用期限内に製造されたものを飲むべきです。避妊効果を確実に得たいのであれば、効き目が保証されているものを服用しましょう。

アイピルは、飲むタイミングが大切です。時間を過ぎれば効果は下がっていってしまうので、正しい飲み方が推奨されています。万が一薬の成分が十分でなく妊娠を阻止できなければ、最悪の場合は中絶手術を受けなければなりません。手術が女性の大切な子宮内部に与える影響は、ホルモン剤の費ではありません。

緊急避妊薬ということから、普段からお守り代わりとしてバックの中などに入れている方も多いです。ある程度の期間が過ぎれば、新しい薬と取り換えましょう。

特に、個人でできる輸入代行サイトなどで購入している方は、注意が必要です。国内のクリニックで、医師に処方をしてもらう場合には、薬の使用期限なども確認済みであることが多いです。また、患者サイドもすぐに服用するケースが多い為、このような問題を心配する必要はありません。

しかし、あらかじめ自分で用意をしておく場合は、薬の管理も行いましょう。その為にも薬が入っていたパッケージは処分してしまうことなく、すぐに確認ができる場所に保管しておくと良いでしょう。